2017年8月27日から9月5日の日程で、清水エスパルス(U−14チーム)の皆様がスペインにて遠征を行いました。

遠征2日目は朝の散歩から始まりました。散歩後そのまま朝食をとり、朝食後は近くの練習場で軽くトレーニングを行いました。

長時間の移動と時差により重くなった身体をスッキリさせることが出来たようです。
トレーニング後は、現地で指導者として活躍する尾崎剛士より、ホテルの諸注意などを説明しました。昼食後はレバンテUDのトレーニング施設まで移動し、今遠征最初の強化試合を行いました。
レバンテUDとの試合では、前半の立ち上がりから自分たちのリズムを作ることができず、相手にペースを握られる時間帯が続きました。時折、相手ゴール前まで攻めこむシーンもありましたが、決めきることができません。
後半になると、後手にまわっていたサイドの攻撃で主導権を握り始め、クロスボールからシュートシーンまで持っていけるようになります。そして先制点となる相手のオウンゴールを誘います。
先制後も、何度も相手ペナルティーエリア内に侵入し相手ゴールを脅かしますが、なかなか得点には結びつきません。しかしながら、後半は終始自分たちのペースで試合を進め、最終的に1-0で初戦を勝利で飾りました。
試合後には監督同士で意見交換をする場も設けられ、監督陣にとっても充実した強化試合となったはずです。ホテルに帰ってからは、遅めの夕食を食べ就寝しました。
遠征3日目は、朝食後レバンテUDの練習場までバスで移動し、レバンテUDのBチームとユースチームのトレーニングを見学しました。
トレーニング見学後は、ホテル近くにあるレバンテUDのホームスタジアムを見学しました。実際のピッチに立たせてもらったり、更衣室や記者会見場など普段入ることのできない場所を見せてもらいました。最後にレバンテUDのオフィシャルショップに立ち寄り、お土産を買っている選手もいました。
ホテルに戻ると、昼食前に軽くランニングを行って汗を流し、昼食後は少し仮眠をとって夕方の試合に備えました。

夕方にはバレンシアCFの練習場へと移動し、40分×2本の強化試合を行いました。
前半は相手がボールを保持する時間が続き、なかなかチャンスを作ることができません。しかしながら、FKからゴール前でチャンスを作り、清水エスパルスが先制点を決めます。その後押し込まれる時間帯もありましたが、決定的なシーンを作らせることなく、さらに追加点を決めて2-0で前半を終了します。
後半になると、バレンシアCFは怪我明けの選手を何人か投入してきました。開始直後、相手の隙をついた清水エスパルスが追加点を決めます。そのまま試合が決まるかと思われましたが、バレンシアCFは布陣を変えて中盤を厚くし、数的優位の局面から次々と決定機を作り出していきます。そして、バレンシアCFの素早いカウンターから立て続けに2失点してしまいます。
スコアが3-2となり同点まであと1点と迫られてしまいますが、それでも清水エスパルスは最後まで集中を切らさずにプレーを続け、終了間際に2得点を決めて5-2で今遠征2勝目を飾りました。試合後すぐにシャワーを済ませ、そのままバスでマドリードへと移動しました。
遠征4日目は、前日の到着が深夜だったこともあり、遅めに起床しました。朝食後は選手の部屋でミーティングを行い、ここまでの選手たちの食事の様子や試合の振り返りを行いました。
ミーティング後は近くの公園へ移動し、動的ストレッチやボールを使った軽いトレーニングを行いました。軽く体を動かした後は昼食を食べ、夕方の試合に備えて各自部屋でしばし休憩をとりました。
試合会場に向かう前には、アトレティコ・マドリーの旧ホームスタジアム『ビセンテ・カルデロン』にあるオフィシャルショップに寄り、お土産などを購入して買い物を楽しみました。その後試合会場へと移動し、40分×2本の強化試合を行いました。
前半は立ち上がりから清水エスパルスの流れが続き、開始早々に先制点を決めます。その後すぐに追加点をあげ、リードを広げます。一方、2失点を喫したアトレティコ・マドリーは徐々に硬さがなくなり少しずつボールを保持し始めます。前半の半分が過ぎた頃、アトレティコ・マドリーがPKで1点を返すと、すぐ様カウンターから得点を重ね、同点に追いつきます。
しかし、清水エスパルスもPKから得点をあげ、終了間際にさらに追加点をとり、4-2とリードを大きく広げて前半を折り返します。
後半になると、アトレティコ・マドリーは選手全員を総替えし、フレッシュなチームとなりました。試合展開も前半とは打って変わり、一進一退の攻防が続きます。そんな中、後半の終盤に3本目となるPKを清水エスパルスが獲得し5点目をあげ、さらに得点を重ね、6-2で試合終了となりました。
遠征5日目は、早朝にマドリードを出発し、バスでバルセロナへと移動しました。途中トイレ休憩などをとりながらの、8時間という長時間移動となりました。到着後は荷物を部屋に置き、すぐに昼食をとりました。
昼食後はホテルに併設されている小さめのコートを使って、体幹トレーニングを行い、続けて、この遠征に帯同されている静岡県4種技術委員長の渡邉啓介さんによる軽めのトレーニングを実施しました。心身ともにリラックスしながら鬼ごっこやバスケットボールなどを行い、翌日から続く連戦に向けてリフレッシュできたようです。
6日目以降の様子は後編をご覧ください。(後編はこちら)
当遠征の様子は清水エスパルス様の『育成だより』でもご覧いただけます。こちらも是非ご覧ください。