7月21日(祝/月)、坪井健太郎による大阪開催初となる講習会が開催されました。
講習会のテーマは「トレーニング・メソッド論」です。
過去に弊社主催の講習会で取り上げられてきた「戦術」や「テクニック」などが“何を(=What)”にあたるとすれば、今回の「メソッド」は“どのようにして(=How)”の部分、つまりどのようにして戦術やテクニックなどを選手に伝えるのか?ということがメインとなりました。
講義は主に2つのトピックに分けて進められていきます。
最初のトピックは「サッカーとはどのようなスポーツか?」という、サッカーという競技特性、基本的概念から学んでいきます。
根本的な「サッカーとは?」という問いかけから始まり、「戦術的アクションのプロセス」や「サッカーにおける4つの局面」、「守備・攻撃の戦術コンセプト」などの、彼の講義や著書を読んだ方であれば当たり前となりつつある基本事項を学んでいきました。
次のトピックでは「メソッド」について学んでいきます。
まず選手と指導者が相互に成長し、学んでいく関係性について言及し、続いて効果的なトレーニングの流れを説明していきます。
その後、「指導者による『介入』の重要性」を説き、参加者の方の発言を引き出しながら具体的な介入の仕方について深めていきました。
さらに「メソッドの構築方法」や4つのメソッド(アナリティコ・メソッド、グローバル・メソッド、インテグラル・メソッド、システミコ・メソッド)の比較を1つずつ行ない、いくつかのトレーニング・メニューを例に挙げて説明していきました。
ここまでが坪井健太郎による講義となりました。
講義の後、参加者の方々によるトレーニング・メニューの作成が行なわれました。
4〜5人のグループに分かれてもらい、それぞれのグループには以下のテーマをもとに3つのメソッド(アナリティコ、インテグラル、システミコ)を用いたトレーニング・メニューを作成してもらいました。
・チャレンジ&カバー
・サイドバックのオーバーラップ
・壁パス
・サイドチェンジ
各グループがメニューの作成を終えたところで、各グループの代表がグループで考えたメニューを発表していきました。
その後、坪井健太郎による質問やアドバイスを切り口に、発表を聞いた他のグループを含めた意見交換が行なわれ、より良いトレーニング・メニューを完成させていきました。
各グループが発表を終えたところで、講習会が終了しました。
今回の講習会は、弊社としても初めての試みであるワークショップ形式を取り入れて行なわれました。
また、講義中においても坪井健太郎が参加者の発言を引き出しながら進めたこともあり、全体的に参加者が本当の意味で“参加した”講習会となりました。
講習会終了後は、長時間による講習会のためか参加者の方々の顔にも疲労の色が見えましたが、とても充実した時間になったようです。
最後に、連休の最終日にもかかわらず足を運んでくださった参加者の皆様、並びに会場を提供していただいた福島区民センターの関係者の皆様に御礼申し上げます。
これからも弊社は参加者がより主体的に学べる場を提供してまいります。
今後とも宜しくお願い致します。